「友達にはなりたくなかった」
変わった告白だった
君はその日から彼女になった
案外悪くないな
二人で飛び出した
二階建てのアパートで
浮き足立って
笑い抱き合って
夕暮れを見ていたこととかさ
思い出してはポツリと消えて
目を閉じては浮かび上がる
溢れるくらい何度も思い出す
あなたの横顔が夕焼けに染まるまで
祝うはずだった小さな小さな記念日が
今年も過ぎてった
涙を流すわけでもなくて
いつも通りだけど
なんだか走り出したくなった
思い出してはポツリと消えて
目を閉じては浮かび上がる
溢れるくらい何度も思い出す
あなたの横顔が夕焼けに染まるまで