「雨のにおいがしたって」
家に帰る目じるしにした街路樹に今日も話しかけて愛を振りまいた
暑い日も寒い日もそれなりに温かい気持ちを味わえるように
カタカタ、カタカタ、カタカタって音がしたら動いた気がして外に出た
雨の日は嬉しそうにしてるような気がして一緒に笑っていたのさ
一生分の愛情を絵に描いたような方法で
たくさん君に注いでいた
いつかの夜に大好きだった雨、雨、雨、雨
にまた絵に描いたようにさらわれた
何か壊れてまた愛になった
繰り返す日々を書き留めとく暇もなかった
そんなもんなんだろう
「幸せだった、でもまた会えたらいいな」って
与えられないのは運命で僕も君もあんたも同じなんだ
「だから何だよ」
与える側は愛に満ち溢れている、そう考えれば楽じゃないか
一生分の愛情が絵に描いたような方法で
たくさん君に注がれていた
溢れてたのは僕だったんだ
降りしきる雨に涙が溶けてった